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霰小紋
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あられこもん
ふりがな文庫
“
霰小紋
(
あられこもん
)” の例文
福は内の晩に——年越しの
豆撒
(
まめまき
)
の夜——火鉢の炭火のカッカッと
熾
(
おこ
)
っているのにあたっている時、あたしは祖父さんの
遺品
(
かたみ
)
の、
霰小紋
(
あられこもん
)
の
旧聞日本橋:11 朝散太夫の末裔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
棺の中の主人は
霰小紋
(
あられこもん
)
の
裃
(
かみしも
)
の胸から下が見えて、水晶の念珠が壇の
灯
(
あかり
)
にキラキラと光ります。その時でした。
銭形平次捕物控:177 生き葬ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鉄無地の
道行
(
みちゆき
)
半合羽
(
はんがっぱ
)
、
青羅紗
(
あおらしゃ
)
の
柄袋
(
つかぶくろ
)
、
浅黄
(
あさぎ
)
甲斐絹
(
かいき
)
の
手甲脚半
(
てっこうきゃはん
)
、
霰小紋
(
あられこもん
)
の
初袷
(
はつあわせ
)
を裾短かに着て、袴は穿かず、鉄扇を手に持つばかり。斯うすると竜次郎の男振りは、
一入
(
ひとしお
)
目立って光るのであった。
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
それは障子の外に、物の
隈
(
くま
)
のように
踞
(
うずくま
)
った総髪の中老人、
霰小紋
(
あられこもん
)
の
裃
(
かみしも
)
を着て、折目正しく両手をついておりますが、前夜怪奇な行法を
修
(
ず
)
した、この薬園の預り主、峠宗寿軒に違いありません。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは障子の外に、物の
隈
(
くま
)
のやうに踞まつた總髮の中老人、
霰小紋
(
あられこもん
)
の
裃
(
かみしも
)
を着て、折目正しく兩手をついて居りますが、前夜怪奇な行法を
修
(
ず
)
した、この藥園の預主、
峠宗壽軒
(
たうげそうじゆけん
)
に違ひありません。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
霰
漢検1級
部首:⾬
20画
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
紋
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
“霰”で始まる語句
霰
霰弾
霰餅
霰税
霰々
霰丸
霰地
霰酒
霰打
霰者