“霜融”の読み方と例文
読み方割合
しもどけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下町へ行こうと思って、日和下駄ひよりげたなどを穿いて出ようものなら、きっと非道ひどい目にあうにきまっていた。あすこの霜融しもどけは雨よりも雪よりも恐ろしいもののように私の頭にんでいる。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四谷街道に接しているせいか、馬力ばりきの車が絶間たえまなく通って、さなきだに霜融しもどけみちをいよいよこわして行くのも此頃このごろです。子供が竹馬に乗って歩くのも此頃です。火の番銭の詐欺さぎ流行はやるのも此頃です。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)