“しもどけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
霜解83.3%
霜融11.1%
霜溶5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
閑話休題それはさておき日和下駄の効能といわば何ぞそれ不意の雨のみに限らんや。天気つづきの冬の日といえども山の手一面赤土を捏返こねかえ霜解しもどけも何のその。
四谷街道に接しているせいか、馬力ばりきの車が絶間たえまなく通って、さなきだに霜融しもどけみちをいよいよこわして行くのも此頃このごろです。子供が竹馬に乗って歩くのも此頃です。火の番銭の詐欺さぎ流行はやるのも此頃です。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
手桶ておけを提げて井戸に通う路は、柿の落葉で埋まった日もあり、霜溶しもどけのぐちゃぐちゃで下駄の鼻緒を切らした日もあり、夷講えびすこうの朝は初雪を踏んで通いました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)