霜溶しもどけ)” の例文
手桶ておけを提げて井戸に通う路は、柿の落葉で埋まった日もあり、霜溶しもどけのぐちゃぐちゃで下駄の鼻緒を切らした日もあり、夷講えびすこうの朝は初雪を踏んで通いました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)