トップ
>
震憾
>
しんかん
ふりがな文庫
“
震憾
(
しんかん
)” の例文
ここに、グリゴリイが以前からいだいていたある不愉快なけがらわしい疑惑を、徹底的に裏書きして、彼の心を
震憾
(
しんかん
)
させた特別の事情があったのである。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
ときいた忠相のあたまに、電光のようにひらめいたのは、当時府内を
震憾
(
しんかん
)
させている逆けさがけの辻斬り、その
下手人
(
げしゅにん
)
も左剣でなければならない一事だった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
いくら武術を好み乗馬に巧みだからと云つて、国全体を
震憾
(
しんかん
)
させるやうな荒競技に……それにまた達するやうな猛練習など第一生理的耐持力もありやう
筈
(
はず
)
は無い。
秋の夜がたり
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
だが結局サガレンに、彼は
震憾
(
しんかん
)
もされず圧倒もされなかった。何か良心の重荷をおろしたとでもいった気分も手伝ったのだろうか、
却
(
かえ
)
って元気が出て陽気にすらなった。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
去年の下半期の思想界を
震憾
(
しんかん
)
したようなこの書物と続編とは倉地の貧しい書架の中にもあったのだ。そして葉子はおもしろく思いながらその中を時々拾い読みしていたのだった。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
震
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
憾
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“震”で始まる語句
震
震駭
震撼
震動
震災
震旦
震盪
震慄
震怒
震声