雷気らいき)” の例文
大雨おおあめがふる日もある。暴風ぼうふうみきをゆすぶるばんもある。雷鳴らいめい雷気らいきが山をくような場合ばあいもあるにちがいない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、立ちすくみ、恐懼きょうくと共に全身は、なにか雷気らいきをふくむ黒雲の中にでも立ち暮れたような茫然を見せ
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが——? そのとたんに、ビックリした大鷲おおわしは、雷気らいきにあって天空をそれたようにパッ! ——と一じんの風をついて、竹童と蛾次郎をのせたまま、いずこともなく飛びさってしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それとも、雷気らいきにすくんでしまったかな?」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雷気らいき
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)