“雲際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うんさい80.0%
くもぎわ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腰から下に、子供たちが群がったところを見ると、与八の巨躯きょくが、雲際うんさいはるかにそびえているもののようです。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
島と湖水と、その背後に迫つてゐる木立の深い山々の上を遠く隔てゝ、一列の雪の峰が雲際うんさいに漂渺と浮んでゐる。湖を隔てゝ見る遠い山の影、猪苗代湖の飯豊山いひでさんを思はせる。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)
決心のほぞを固む 寓居ぐうきょへの帰路、馬上よりはるかの空を眺めますと、世界第一のゴーリサンガの高雪峰の巍然ぎぜんとして雲際くもぎわそびえ千古不磨ふまの姿を現わして居るのをて大いに感じたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)