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雪村
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せっそん
ふりがな文庫
“
雪村
(
せっそん
)” の例文
と言っても、立派な茶をたてるのにこれぞという秘法はない、ティシアン、
雪村
(
せっそん
)
のごとき名画を作製するのに何も規則がないと同様に。
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
「さてさて不風流の者どもだの。あれは
雪村
(
せっそん
)
の風景よ。……文珠狂いの
牡丹
(
ぼたん
)
の香炉の、頂きから立ち上る香の煙り、あの匂いがわかるかの?」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そして、いわゆる室町画壇の、如雪、周文、霊彩、
啓書記
(
けいしょき
)
、雪舟、秋月などの巨匠を輩出し、戦国期にかけてもなお、
雪村
(
せっそん
)
、
友松
(
ゆうしょう
)
、等伯など、おびただしい水墨画の全盛期を見せた。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
コイロの
社
(
やしろ
)
、
鎌足公
(
かまたりこう
)
の邸跡、
瑞甕山根本寺
(
ずいおうざんこんぽんじ
)
では
兆殿司
(
ちょうでんす
)
の仏画、
雪村
(
せっそん
)
の達磨というのを見せてもらい、芭蕉翁の鹿島日記にても心を
惹
(
ひ
)
かれ、鹿島の町、末社の数々、二の鳥居、桜門、
御仮殿
(
おかりどの
)
——かくて
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
細川侯
(
ほそかわこう
)
の御殿には
雪村
(
せっそん
)
の描いた有名な
達磨
(
だるま
)
があったが、その御殿が、守りの侍の怠慢から火災にかかった。
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
“雪村”の解説
雪村(せっそん、明応元年(1492年)? - 天正17年(1589年)頃)は、室町時代後期・戦国時代の画僧で、水墨画を描いた。雪村周継とも称し、諱、別号として如圭、鶴船老人などがある。佐竹氏の一族であるが武家を継がず、禅僧となり、東国各地を遍歴し、後北条氏や蘆名氏など戦国大名の庇護を受けた。周文・雪舟の画風を慕い、のち独自の特色を発揮して一家を成す。最も山水画に長じ、花鳥画や人物画も能くした。
(出典:Wikipedia)
雪
常用漢字
小2
部首:⾬
11画
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
“雪”で始まる語句
雪
雪崩
雪駄
雪洞
雪隠
雪解
雪白
雪踏
雪舟
雪沓