雪村せっそん)” の例文
と言っても、立派な茶をたてるのにこれぞという秘法はない、ティシアン、雪村せっそんのごとき名画を作製するのに何も規則がないと同様に。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
「さてさて不風流の者どもだの。あれは雪村せっそんの風景よ。……文珠狂いの牡丹ぼたんの香炉の、頂きから立ち上る香の煙り、あの匂いがわかるかの?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そして、いわゆる室町画壇の、如雪、周文、霊彩、啓書記けいしょき、雪舟、秋月などの巨匠を輩出し、戦国期にかけてもなお、雪村せっそん友松ゆうしょう、等伯など、おびただしい水墨画の全盛期を見せた。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コイロのやしろ鎌足公かまたりこうの邸跡、瑞甕山根本寺ずいおうざんこんぽんじでは兆殿司ちょうでんすの仏画、雪村せっそんの達磨というのを見せてもらい、芭蕉翁の鹿島日記にても心をかれ、鹿島の町、末社の数々、二の鳥居、桜門、御仮殿おかりどの——かくて
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
細川侯ほそかわこうの御殿には雪村せっそんの描いた有名な達磨だるまがあったが、その御殿が、守りの侍の怠慢から火災にかかった。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)