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雨月
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うげつ
ふりがな文庫
“
雨月
(
うげつ
)” の例文
その翌日——
雨月
(
うげつ
)
の夜の後の日は、久しぶりに晴やかな天気であつた。天と地とが今朝
甦
(
よみが
)
へつたやうであつた。森羅万象は、永い雨の間に、何時しかもう深い秋にも
化
(
かは
)
つて居た。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
『
雨月
(
うげつ
)
物語』の中のいずれの章であったか、
俺
(
お
)
れが今度旅から帰るのは
葛
(
くず
)
の葉の裏が白く風に
翻
(
ひるがえ
)
るころだろうといった意味の文章があった。葛の葉の裏の白さは初秋の空白を示している。
大切な雰囲気:03 大切な雰囲気
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
そこにあつた安永五年刊の
雨月
(
うげつ
)
物語を取つて鉢の
蓋
(
ふた
)
にした。この奇怪に
優婉
(
ゆうえん
)
な物語は、彼が明和五年三十五歳のときに書いたものである。書いてから本になるまで八年の月日がかかつてゐる。
上田秋成の晩年
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
彼の
為人
(
ひととなり
)
を説明するのがこの話しの目的ではないから、別に深入りはしないが、例えば上田秋成の「
雨月
(
うげつ
)
物語」の内で、どんなものを彼が好んだかということを
一言
(
いちげん
)
すれば、彼の人物がよくわかる。
百面相役者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
枝豆を
喰
(
く
)
へば
雨月
(
うげつ
)
の
情
(
なさけ
)
あり
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
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旅僧
雨月
(
うげつ
)
平家蟹
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
“雨月”で始まる語句
雨月物語