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雨乞
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あまご
ふりがな文庫
“
雨乞
(
あまご
)” の例文
春の頃からひどく
旱魃
(
かんばつ
)
の打ちつづいた承安四年の事、清涼殿で
雨乞
(
あまご
)
いが
執行
(
とりおこな
)
われたが、誰が
祈祷
(
きとう
)
にあたっても、一滴の雨も降らなかった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで、方々の村では、
鎮守
(
ちんじゅ
)
の
社
(
やしろ
)
に集まって
雨乞
(
あまご
)
いをしました。
御幣
(
ごへい
)
をたくさん立て、いろんなものを
供
(
そな
)
えて、雨が降るようにと鎮守の神に祈りました。
ひでり狐
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そういう場合にはオトヂキョも
罵
(
ののし
)
り
詛
(
のろ
)
われたけれども、別に
雨乞
(
あまご
)
いのためには祈りタカべられてもいたのである。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
六月にはいって見ると、うち続いた快晴で、日に増し照りも強く、村じゅうで
雨乞
(
あまご
)
いでも始めなければならないほどの激しい暑気になった。荒町の部落ではすでにそれを始めた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
雨乞
(
あまご
)
い
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
かねて頼朝にも、弟の内縁の静が、神泉殿の
雨乞
(
あまご
)
いの舞楽に、九十九人の舞姫のうちでも優れた
白拍子
(
しらびょうし
)
であったということは聞き及んでいるところから
日本名婦伝:静御前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは夏の初め、農作にもっとも水の必要なころに、雨がちっとも降らぬと百姓がよわってしまって、いろいろ
雨乞
(
あまご
)
いの
祈祷
(
きとう
)
をする。その最後のものが
千駄焚
(
せんだた
)
きだったのである。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“雨乞(雨乞い)”の解説
雨乞い(あまごい)とは、旱魃(かんばつ)が続いた際に雨を降らせるため行う呪術的・宗教的な儀礼のこと。祈雨(きう)ともいう。世界各地で見られるが、熱帯乾燥地域で特に盛んに行われる。
(出典:Wikipedia)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
乞
常用漢字
中学
部首:⼄
3画
“雨乞”で始まる語句
雨乞踊
雨乞堂
雨乞石
雨乞独楽