難詰なんきつ)” の例文
若い同役の有峰松次郎——杉之助の弟に難詰なんきつされて返答にきゅうし、松次郎を斬って本国を立退いたのは、もはや十年も昔のことです。
しかしながら友人の誤解と難詰なんきつはヨブの思想を刺戟しげきし、神を知らんとする熱情を益々高めしゆえ、かえって彼を光明に向って導く原動力となるのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
『何ごとぞ。』アグリパイナは、威厳を失わず、きっと起き直って難詰なんきつした。こたえは無かった。
古典風 (新字新仮名) / 太宰治(著)
どちらも、その意外であったという心持は同じことで、ただ一方が怒気をふくんで難詰なんきつていなのと、一方が体裁をとりつくろうことに、あわてまいとしている心組みだけが違うらしい。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
諸将は、憤懣、不平のまなじりをそろえて、大都督部へ難詰なんきつに押しかけた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
難詰なんきつせられる方があるかも知れませぬ。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
若い同役の有峰松次郎——杉之助の弟に難詰なんきつされて返答にきうし、松次郎を斬つて本國を立退いたのは、最早十年も昔のことです。
◯彼を誤解し、彼を難詰なんきつし、彼を侮辱する友を全く忘れ得ぬは何故なにゆえであるか。「わが友は我を嘲る」といいて、友の嘲笑をいつまでも気に掛けおるは如何いかん
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)