“雑夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざっぷ33.3%
ざつふ33.3%
ぞうふ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漁船の雑夫ざっぷとして雇われた、男の渡り者も、どっとはいってきて、俺の存在など一向に誰の眼もひかなかった。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
雑夫ざつふのいるハッチを上からのぞきこむと、薄暗い船底のたなに、巣から顔だけピョコピョコ出す鳥のように、騒ぎ廻っているのが見えた。皆十四、五の少年ばかりだった。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
しかし、梁山泊がたにそんな大兵はあるはずもないから、これは宋江が土地ところの農民や雑夫ぞうふを狩り集めて兵鼓へいこを振るわせた擬勢ぎせいであったに相違ない。けれど城中の驚きは一ト通りでなく
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)