めん)” の例文
それから回鶻ウイグル語の暗示に任かせ沙漠へ来たというものです。そして私はこの沙漠のめんの水晶球を手に入れました。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……今年も仰山ぎやうさん實がなりました。……けどもな、あの穴へ手を入れると、あの時に燒けたのが消し炭になつてゐて、黒う手に附きまツせ。……あゝこの銀杏いてふめんやこと、實がなつてへん。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
めんの玉の持ち主である沙漠の「老人」が、私達のために湖水まで案内をするそうです。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
水晶球のおんの球は白人によって奪い去られ黄色人によって取り返さるべしと。そしてもう一つ伝説によれば一旦白人に渡った球は後に残っているめんの球と共にロブノール湖の水で洗浄されると。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一口に云うとこうなるので『彼女は其眼を持っていたため、そうして其眼を活用したため、「めん」とならずに「女」となった』と……どうしたって女というものは、どうしたって顔の造作ぞうさくの中に
奥さんの家出 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)