“雌蕊:めしべ” の例文
“雌蕊:めしべ”を含む作品の著者(上位)作品数
南方熊楠1
吉川英治1
宮本百合子1
柳田国男1
神西清1
“雌蕊:めしべ”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 風俗習慣・民俗学・民族学4.3%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]3.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ふと眼をとめた一ばん見事な花の心から、雌蕊めしべをつたはつて、彼女には蜘蛛ほどの大きさにも感じられた醜い一匹の黒蟻が這ひ出して来た。
水と砂 (新字旧仮名) / 神西清(著)
それよりも著しいのは雌蕊めしべの抜け落ちたあと、つぶのまん中に穴があいていて、自然に糸を通すことができた点、それからまた一つは色なりつやなりまるみまでが、かなり子安貝のそれに近かったことである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そのよろこびは、うつつない泉に始終せせらがれている姿のようで「——麗子」と義貞に朝夕よばれるさりげないことまでが、いちいち彼女の琴線きんせんには、こころよい語感になって、雌蕊めしべの命をふるわすのだった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが吮う力余り強かったので乳出過ぎて口外に落ち百合となったとも銀河となったともいう、その百合の花非常に白きを嫉んでヴェヌス女神海波の白沫より出現し極浄無垢の花の真中にうさぎうま陽根いちもつそのままな雌蕊めしべ一本真木柱太しくはやした
なつかしいすきな本をじっと肉に喰い入るほどだきしめて、又急にいやになってようしゃもなく畳に投げつけるのも、美くしい蝶の羽根を半分ずつちぎって半殺のくるしみにもだえるのを見て、「クスリ」と人のわるい笑をもらしたあとで、あわててさき後れたきりしまの赤い雌蕊めしべにその身を置いてやるのも、この頃の私の心のさせることで有る。
この頃 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)