さへぎ)” の例文
甲子太郎は平次の言葉をさへぎつて、以ての外の首を振るのです。有峰杉之助が評判の良い浪人とは聽きましたが、甲子太郎までう言はうとは思ひも寄らなつたのです。
二た月ほど前から虱潰しらみつぶしに泉屋一家を荒して歩く曲者、——どんなに要心を重ねても、風の如く潜り込んで、かなりまとまつた金をさらつた上、さへぎる者があると、恐ろしい早業で
入口から射し入る青白い月、何やら鳥のやうなものが、その先をサツとさへぎります。