階上うへ)” の例文
一ぺんに飛込んだ平次と金六と八五郎、それに金六の下つ引が二三人、階下した階上うへと二た手に別れて部屋々々を家搜ししました。
召使たちの溜り部屋には、二人の馭者と紳士たちの從者が三人、火を圍んで立つたり掛けたりしてゐた。侍女たちは女主人たちと一緒に階上うへにゐるのだらう。
祖母おばあさんはあのかぎようむと、くらまへ石段いしだんりて、かきあひだとほりましたが、そこにとうさんがよくあそんでたのです。味噌藏みそぐら階上うへには住居すまゐ出來できた二かいがありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)