陳登ちんとう)” の例文
彼は、陳大夫、陳登ちんとう父子おやこをよんで、防戦の策を計り、陳登は、われに従え、陳大夫は残って徐州を守れと命じた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陳大夫ちんたいふの息子陳登ちんとうは、その後も徐州じょしゅうにとどまって城代の車冑を補けていたが、一日、車冑の使いをうけて、何事かと登城してみると、車冑は人を払って
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
独りひそかに、砦の高櫓たかやぐらへのぼって行った陳登ちんとうは、はるか曹操の陣地とおぼしき闇の火へ向って、一通の矢文やぶみを射込み、何喰わぬ顔をしてまた降りてきた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老人の子息陳登ちんとうは、そのよしを聞いて、不平に思ったのか、或る時、ひそかに父の料簡をただした。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、糜竺びじくだの、孫乾そんけん陳登ちんとうなどという旧臣を登用して、大いに善政を布いた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
枕頭に立っている重臣の糜竺びじく陳登ちんとうのふたりへ、にぶい眸をあげて云った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄徳麾下の簡雍かんよう糜竺びじくのふたりが守っていたが、城をすててどこかへ落ち去ってしまい、あとには陳大夫ちんたいふ陳登ちんとう父子おやこが残っていて、内から城門をひらき、曹操の軍勢を迎え入れたものであった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陳登ちんとうが彼にそういった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)