閲兵えっぺい)” の例文
閲兵えっぺいのため、城外の馬場へ出た日である。劉表は、ふと、玄徳の乗っている駿壮の毛艶とそのたくましい馬格を見て
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元首は一昨日以来、ベルリンにおいて閲兵えっぺいと議会への臨席とで寸暇もなく活動している。ちなみに、ベルリン市には、数年前から一人のアラビア人もいない”
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼の閲兵えっぺいのすむ間、将士はくろがねの列そのものだった。そして各〻、馬上の光秀を、目の前に仰いだ兵は、卒伍の端まで
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
厳かな閲兵えっぺいの後、李天王りてんのう李成りせい聞大刀もんだいとう聞達ぶんたつ、二将の号令のもとに、全軍、中書台ちゅうしょだいに向って、最敬礼をささげ、また、三たびの諸声もろごえを、天地にとどろかせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「明日、衛府の西教場で、大兵調練の閲兵えっぺいをなすことになっておるから、汝は、張松を連れて、見物に来い。あれに、魏の軍隊のどんなものかを見せてやれ」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうを退出してきた晩の総理邸での話だった。高俅こうきゅうと彼とはあくる日、禁軍の練兵場で閲兵えっぺいをすまし、その足で枢密院へ行き、すぐ軍機の相談となったあとで
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はや発向の準備もなり、近日勢揃い仕りますれば、その節は都門にお馬を立てられ、親しくご閲兵えっぺいの上、征途に上る将士にたいし、一言のご激励ねがわしゅう存ずる」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
関西の兵をうながす檄文げきぶんを起草し、都下出発の朝、勢揃いと称して、曹操の閲兵えっぺいを乞い、急に陣鉦じんがねを鳴らすを合図に、曹操を刺し殺してしまおうと、すべての手筈までしめし合わせた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大手口の欄干橋らんかんばしに、床几しょうぎをすえて、猿殿は、出陣隊伍を閲兵えっぺいしておられた。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち曹操は、旗艦に上がって水軍を閲兵えっぺいし、手分けを定めた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長は、閲兵えっぺいして
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)