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閨房
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ねや
ふりがな文庫
“
閨房
(
ねや
)” の例文
翌日になって豊雄は
閨房
(
ねや
)
から逃げ出して庄司に話した。庄司は
熊野詣
(
くまのもうで
)
に年々来る
鞍馬寺
(
くらまじ
)
の法師に頼んで怪しい物を
捉
(
とら
)
えてもらうことにした。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
豊雄を
密
(
ひそ
)
かに招きて、此の事よくしてよとて袈裟をあたふ。豊雄これを
懐
(
ふところ
)
に隠して
閨房
(
ねや
)
にいき、庄司今はいとま
三八一
たびぬ、
三八二
いざたまへ、出で立ちなんといふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
彼が好んで、大名の屋敷にはいるのは土蔵の現金と、
閨房
(
ねや
)
の上淫がのぞかれるからであった。
治郎吉格子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
外へ出ようと思って豊雄の
閨房
(
ねや
)
の前を通りながら見ると、豊雄の
枕頭
(
まくらもと
)
に置いた太刀が消え
残
(
のこり
)
の
灯
(
ともしび
)
にきらきらと光っていた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
太郎は
一二九
網子
(
あご
)
ととのふるとて、
一三〇
晨
(
つとめ
)
て起き出でて、豊雄が
閨房
(
ねや
)
の戸の
間
(
ひま
)
をふと見入れたるに、
消
(
き
)
え残りたる
灯火
(
ともしび
)
の影に、
輝々
(
きらきら
)
しき
太刀
(
たち
)
を枕に置きて臥したり。あやし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
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かくて
閨房
(
ねや
)
を
免
(
のが
)
れ出でて、庄司にむかひ、かうかうの恐ろしき事あなり。これいかにして
放
(
さ
)
けなん。よく
計
(
はか
)
り給へと
三二七
いふも、
背
(
うしろ
)
にや聞くらんと、声を
小
(
ささ
)
やかにしてかたる。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
“閨房”の意味
《名詞》
寝室。
婦人の居間(居室)。
(出典:Wiktionary)
閨
漢検1級
部首:⾨
14画
房
常用漢字
中学
部首:⼾
8画
“閨房”で始まる語句
閨房秀
閨房語
閨房秘事