“開基”の読み方と例文
読み方割合
かいき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その地域をあてて、寺名も北朝年号をそのまま「暦応りゃくおう禅寺」となし、国師に、その開基かいきとなってもらいたいというのが、尊氏の希望であった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下野薬師寺は奈良の東大寺、筑紫の観音寺と共に天下の三戒壇、鑑真の開基かいきで、日本有数の名刹めいさつだった。この名刹の別当は、流刑というには当らない。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
奥方の心では二人の子を持戒堅固ぢかいけんご清僧せいそうに仕上げたならば、大昔おほむかしの願泉寺時代のたヽりが除かれやう、ぬまぬししづまるであらうと思つたので、開基かいきと同じ宗旨しうし真言寺しんごんでらと聞いて
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)