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長繻絆
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ながじゆばん
ふりがな文庫
“
長繻絆
(
ながじゆばん
)” の例文
三千代
(
みちよ
)
は
次
(
つぎ
)
の
部屋
(
へや
)
で簟笥の
環
(
くわん
)
をかたかた鳴らしてゐた。
傍
(
そば
)
に
大
(
おほ
)
きな
行李
(
こり
)
が
開
(
あ
)
けてあつて、
中
(
なか
)
から
奇麗
(
きれい
)
な
長繻絆
(
ながじゆばん
)
の
袖
(
そで
)
が
半分
(
はんぶん
)
出
(
で
)
かかつてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
平岡が、失敬だが
鳥渡
(
ちよつと
)
待
(
ま
)
つて呉れと云つた
間
(
あひだ
)
に、代助は
行李
(
こり
)
と
長繻絆
(
ながじゆばん
)
と、
時々
(
とき/″\
)
行李
(
こり
)
の
中
(
なか
)
へ
落
(
お
)
ちる
繊
(
ほそ
)
い手とを見てゐた。
襖
(
ふすま
)
は
明
(
あ
)
けた儘
閉
(
た
)
て
切
(
き
)
る様子もなかつた。が三千代の顔は
陰
(
かげ
)
になつて見えなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
繻
漢検1級
部首:⽷
20画
絆
漢検1級
部首:⽷
11画
“長繻”で始まる語句
長繻袢