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鈿女
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うずめ
ふりがな文庫
“
鈿女
(
うずめ
)” の例文
天
(
あめ
)
の
鈿女
(
うずめ
)
すなわちその
胸乳
(
むなち
)
を露わし
裳帯
(
もひも
)
を臍の下に抑えて向い立つと、さしもの高鼻たちまち参ったと『日本紀』二の巻に出づ。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
さて二ばんに
仮面
(
めん
)
をあてゝ
鈿女
(
うずめ
)
に
扮
(
いでたち
)
たる者一人、
箒
(
はうき
)
のさきに紙に
女阴
(
ぢよいん
)
をゑがきたるをつけてかたぐ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
そうして、王宮からは、
醨
(
もそろ
)
や
諸白酒
(
もろはくざけ
)
が鹿や猪の肉片と一緒に運ばれると、白洲の中央では、
薏苡
(
くさだま
)
の実を髪飾りとなした
鈿女
(
うずめ
)
らが
山韮
(
やまにら
)
を振りながら、
酒楽
(
さかほがい
)
の
唄
(
うた
)
を
謡
(
うた
)
い上げて踊り始めた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
原意は、既に忘却を重ねた後にまでも、尚、此を繰り返して居たのである。阿知女を
鈿女
(
うずめ
)
だとする説もあるが、阿知女・阿度女は、
海人
(
アマ
)
の宰領である、
安曇
(
アヅミ
)
氏の事でなければならない。
偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
そうして、宮の婦人たちは彼らの前で、まだ花咲かぬ
忍冬
(
すいかずら
)
を頭に巻いた
鈿女
(
うずめ
)
となって、
酒楽
(
さかほがい
)
の
唄
(
うた
)
を
謡
(
うた
)
いながら踊り始めた。数人の若者からなる楽人は、
槽
(
おけ
)
や
土器
(
かわらけ
)
を叩きつつ
二絃
(
にげん
)
の
琴
(
きん
)
に調子を打った。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
鈿
漢検1級
部首:⾦
13画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“鈿女”で始まる語句
鈿女命