リン)” の例文
囃しにはさき程申し上げました美しいリンと、それに小さい拍子木がはいります。其の又拍子木が非常によく鳴るのです。
入庵雑記 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
(二) 語尾音にはン音や入声にっしょうのt音も用いられることとなった。「マン」「リン」「筆」Fit「鉄」tetなど。
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
今からお昼のリンが鳴るまで、ママ先生のお話があるさうですから、しばらくさうしていらつしやい。
ママ先生とその夫 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
そこでネネムは、ある日、テーブルの上のリンをチチンと鳴らして、部下の検事を一人、呼びました。
着換きがへリンの音で人々は散つてしまつた。私が再び彼を見かけたのは晩餐後であつた。その時には彼はすつかりくつろいでゐる樣子だつた。しかし私は前よりももつと彼の相好さうがうが好きになれなかつた。
ですから、其の持つて居る道具にしても、旧ぶしの方は伏鉦を叩くきりですが、新ぶしの方は、鉦は勿論ありますし、それに長さ三尺位なリンを持ちます。
入庵雑記 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)