トップ
>
釘抜
>
くぎぬ
ふりがな文庫
“
釘抜
(
くぎぬ
)” の例文
旧字:
釘拔
釘抜
(
くぎぬ
)
きであって、しかも普通の手となる。突然に指が開くのを感ずる。つかんだ獲物を放つ。それは実に恐怖すべきことである。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「初めてお目にかかります。私は、
釘抜
(
くぎぬ
)
きの勘次郎と申しますもので、そいつをちぢめて、
釘勘
(
くぎかん
)
というのが通り名になっている
目明
(
めあか
)
しでございます」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そとから
隙見
(
すきみ
)
のできないようにしておいて、用意の
釘抜
(
くぎぬ
)
きで木箱の
蓋
(
ふた
)
をひらきはじめた。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その足さきはまるで
釘抜
(
くぎぬ
)
きのように
尖
(
とが
)
り黒い
診察鞄
(
しんさつかばん
)
もけむりのように消えたのです。
ひのきとひなげし
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
五左衛門の
釘抜
(
くぎぬ
)
きのような腕はグイと伸びました。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
私の仕事ですから、ポケットの中に
金槌
(
かなづち
)
と
鑿
(
たがね
)
と
釘抜
(
くぎぬ
)
きとを入れて置きます。棺車が止まって、人夫どもがあなたの棺を繩でゆわえて、穴におろします。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
オイオイ、駄目だ駄目だ、逃げようたって逃がしゃあしねえ。徳島奉行の御配下で、
釘抜
(
くぎぬ
)
きの眼八といわれている
鬼手先
(
おにてさき
)
だ。その釘抜きが噛みついてしまった以上は、めったにここを
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
マリユスはあたかも
釘抜
(
くぎぬ
)
きにはさまれたように感じた。すなわち、ジャン・ヴァルジャンとコゼットとあれほど長く生活を共にしてきたのは、どうしてだったろうか。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
老人のポケットから、
金槌
(
かなづち
)
の柄や鋭利な
鑿
(
たがね
)
の刃や
釘抜
(
くぎぬ
)
きの二つの角などがはみ出ていた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“釘抜(バール(工具))”の解説
バール(bar、バー)または鉄梃(かなてこ)は、てことして利用する主に鉄製の棒状の道具(工具)。
L字型をしており釘を抜く機能を備えたものは、「釘抜き」(ネイルプーラー)にも属する。
プライバーとも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
釘
漢検準1級
部首:⾦
10画
抜
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“釘”で始まる語句
釘
釘付
釘附
釘隠
釘着
釘店
釘勘
釘拔
釘貫
釘締