“金蜘蛛”の読み方と例文
読み方割合
きんぐも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と竹童が、なにやらさわるものに手をやると、上より一すじ絹糸きぬいとのようなものがたれ、えりくびから手にはいまわってきたのは一ぴきの金蜘蛛きんぐもだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金蜘蛛きんぐも銀蜘蛛ぎんぐもといふ、とくべつな蜘蛛の糸はもちろんのこと、その外に月の光り、蚕からとつた、それは/\柔かい生糸、魔術の井戸水にひたして色のさめないやうにした花びら、もうせんごけ
虹猫と木精 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
と思うと——一ぴきの小さな金蜘蛛きんぐもが、呂宋兵衛の口からスススススと、その細い糸をつたわりだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)