“蜘蛛男”の読み方と例文
読み方割合
くもおとこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十一、二年頃から二十年頃まで、浅草の奥山はじめ市内各所のお開帳などに必ず出現して大当りを取った蜘蛛男くもおとこがそれである。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
ドアを開いてはいって来た毛利先生は、何よりさきその背の低いのがよく縁日の見世物に出る蜘蛛男くもおとこと云うものを聯想させた。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
わが明智小五郎あけちこごろうは、ついに彼の生涯での最大強敵に相対あいたいした。ここに『蜘蛛男くもおとこ』の理智を越えて変幻自在へんげんじざいなる魔術がある。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)