金絲きんし)” の例文
新字:金糸
「與三郎の死骸の爪は割れて、その間に金絲きんしが挾まつて居た。あんな絲は何處にあると思ふ」
この帶止おびどめはほそのような金絲きんしきんつぶでもつて獅子しゝかたちをつくり、それに寶石ほうせきをちりばめたこまかい細工さいくは、今日こんにちでもたやすく出來できないとおもはれるほどすぐれたものであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
金絲きんしの縫の黒繻子の帶かとぞ見る黒雲くろくも
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
金絲きんしぬひさばくかな
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
「あ、こいつは金絲きんしぢやありませんか」