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野馬
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のうま
ふりがな文庫
“
野馬
(
のうま
)” の例文
もう大じょうぶです。これからこの
野馬
(
のうま
)
にのって、明方までに
富士川
(
ふじがわ
)
の下までお送りしてあげますから、あれから
駿府
(
すんぷ
)
へでて、いずこへなり、身を
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
些
(
ち
)
と時節が早かつたと見えて、三島の山々から
一
(
ひと
)
なだれの
茅萱
(
ちがや
)
が
丈
(
たけ
)
より高い中から、ごそごそと
彼処此処
(
あっちこっち
)
、
野馬
(
のうま
)
が顔を出して人珍しげに
瞶
(
みつ
)
めては、
何処
(
どこ
)
へか隠れて
了
(
しま
)
ふのと、
蒼空
(
あおぞら
)
だつたが
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
馬春堂の落ちた銭瓶の穴——また
樵夫
(
そま
)
の如き風姿をした武士が罰使として
野馬
(
のうま
)
を飛ばしてくることも、決してここばかりの事件ではないと見えます。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とたがいにいましめあって、ふたたび道をいそぎだすと、あなたの草むらから、
月毛
(
つきげ
)
の
野馬
(
のうま
)
にのったさげ
髪
(
がみ
)
の美少女が、ゆらりと
気高
(
けだか
)
いすがたをあらわした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
牧
(
まき
)
の
野馬
(
のうま
)
のように、寝そべったり坐ったり、漫然と立ったりしている、一団の人影が黒々とあった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
遠い昔、
推古朝
(
すいこちょう
)
の世には、
高麗
(
こま
)
の移民が
野馬
(
のうま
)
追いに疲れて腰をかけたかも知れないこの野中の玉石。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
きょうも、途中雷雨にあって、ズブぬれとなりながら
野馬
(
のうま
)
をとばして人穴へかえってきた三人の
諜者
(
ちょうじゃ
)
は、すぐ
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
のまえへでて、五湖のあたりにおこった急変を
注進
(
ちゅうしん
)
した。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
“野馬”で始まる語句
野馬台
野馬捕
野馬追