“野百合”の読み方と例文
読み方割合
のゆり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壁辰の娘お妙——あの、つゆを持った野百合のゆりの花のような、たおやかなお妙のすがたに、人知れず思いを寄せている幸吉である。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
佐分利五郎次さぶりごろうじが、飛びかかるが早いか、ガラリとその笛を打ちおとすと、とたんに、右からも、走りよった足助主水正あすけもんどのしょう早業はやわざにかけられて、あわれ、野百合のゆりのような小娘こむすめ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)