いや)” の例文
と息をく処を、新吉は横眼でじろりと見ると、もう/\二眼ふためと見られないいやな顔。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「眼の下ヘポツリとおかしな腫物が出来て、その腫物が段々腫れ上がってくると、紫色に少し赤味がかって、爛れて膿がジクジク出ます、眼は一方は腫れ塞がって、その顔のいやな事というものは何ともいいようが無い」
此方こっちも一生懸命ですがね、只煩って看病するばかりならいゝけれども、何うも夜中に胸倉を取って、いやな顔で変な事を云うには困ります、私は寝惚ねぼけ度々たび/\びっくりしますから、誠に済まないがね
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其の顔のいやな事と云うものはなんとも云いようが無い。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)