“二眼”の読み方と例文
読み方割合
ふため100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらくして争いも止まった様子である。翌早朝、デェヴィスという男が、中庭のすみの共同石炭置場へ石炭を取りに行って、あの、二眼ふためと見られない惨体を発見したのだった。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
と息をく処を、新吉は横眼でじろりと見ると、もう/\二眼ふためと見られないいやな顔。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ただストーブに薪を投たり、戸閉とじまりの注意位この女房にまかしてあるばかりであった。この女房というのは、二眼ふためと見ることの出来ない不具者である。頭髪かみのけは赤くちぢれて、その上すがめで、ちんばであった。
(新字新仮名) / 小川未明(著)