都雅みやび)” の例文
勿論一人一人を仔細しさいに観るならおの/\の身分や趣味がちがまゝに優劣はあらうが、概して瀟洒あつさり都雅みやびであることは国人の及ぶ所で無からう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
勿論一人一人を仔細に觀るなら各〻の身分や趣味が異ふ儘に優劣はあらうが、概して瀟洒あつさり都雅みやびであることは他國人の及ぶ所で無からう。
巴里の旅窓より (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ほんまの蛍狩は絵のような訳には行かんねんなと、妙子は笑ったが、何しろ闇夜やみよ程よいと云うのであるから、着る物に都雅みやびを競う面白さはなかった。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)