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邪鬼
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じゃく
ふりがな文庫
“
邪鬼
(
じゃく
)” の例文
それは、光秀の聡明な理性が何かに光るときほど、信長の
天
(
あま
)
の
邪鬼
(
じゃく
)
が、言語や顔いろに現われるのを見ても分ることだった。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
故に山羊は
天
(
あま
)
の
邪鬼
(
じゃく
)
だというと、これは足の構造に基づくはもちろんながら、山羊、綿羊共に決して
一汎
(
いっぱん
)
にいわるるほど柔順でなく
卞彬
(
べんぴん
)
は羊性淫にして
很
(
もと
)
るといった。
十二支考:06 羊に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
市役所の役人に反抗した
天
(
あま
)
の
邪鬼
(
じゃく
)
は、年をとっても、お
上
(
かみ
)
嫌いの、「いつもの癖」になってはいたけれども、それが、思いもかけぬ、突発的とはいえ、自分の顔をふりまわす傲慢さで
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
と、いよいよ
天
(
あま
)
ノ
邪鬼
(
じゃく
)
をあらわし始めた。ことばだけでなく「意地にでも……」と、思い
募
(
つの
)
ッて来たのかもしれない。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
心のうちで、そんな
天
(
あま
)
の
邪鬼
(
じゃく
)
な意地を出していた。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
いやしくも事を処理して
過
(
あやま
)
らない
明晰
(
めいせき
)
なきんか頭の
生
(
は
)
え
際
(
ぎわ
)
の照りを見ると、信長の感情は、彼の性格的なにおいに向って、ひどく
天
(
あま
)
の
邪鬼
(
じゃく
)
な
焦気
(
いらき
)
が立ってくるのだった。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“邪鬼”の意味
《名詞》
祟りをなす邪悪な神。
怨霊。妖怪。
(出典:Wiktionary)
“邪鬼(
悪鬼
)”の解説
悪鬼(あっき)は、日本や中国・朝鮮半島などに伝わる人間たちに対して悪をばらまく鬼たちの総称のひとつ。邪鬼(じゃき)、悪魔などとも総称される。
(出典:Wikipedia)
邪
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画
“邪”で始まる語句
邪慳
邪
邪魔
邪推
邪気
邪悪
邪念
邪見
邪心
邪道