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遺孽
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いげつ
ふりがな文庫
“
遺孽
(
いげつ
)” の例文
越後風土記には、奈良朝当時なおこの地に属類の多く存した或る種族を以て、崇神天皇朝の
八掬脛
(
やつかはぎ
)
の
遺孽
(
いげつ
)
で、その先祖は土雲だとある。
手長と足長:土蜘蛛研究
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
諸王は国中に
臨
(
なげ
)
きて、京に至るを得る無かれ、と云えるは、
蓋
(
けだ
)
し
其
(
その
)
意
(
い
)
諸王其の封を去りて京に至らば、前代の
遺孽
(
いげつ
)
、辺土の
黠豪
(
かつごう
)
等、
或
(
あるい
)
は虚に乗じて事を挙ぐるあらば、星火も延焼して
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
某の部落はアイヌの
遺孽
(
いげつ
)
の村であるとか言われるものが、現になお各地に遺っているほどであるのみならず、その宅神としての行事や性格が
オシラ神に関する二三の臆説
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
粛慎は無論肉食に慣れた民族である。その
遺孽
(
いげつ
)
たるエッタが、また肉食を辞しなかった事は言うまでもなかろう。
「エタ」名義考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
或いは吉野川の上流に住んだ先住民の
遺孽
(
いげつ
)
たる国栖人が、好んで蝦蟆を喰って上味としたという様に、彼らが蝦蟆を常食としていたので、それで
蟆人
(
くくひと
)
の名を得たのであったかもしれぬ。
くぐつ名義考:古代社会組織の研究
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
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しかしこれに対して山間に蝦夷の
遺孽
(
いげつ
)
のある事を伝えておらぬ。
「ケット」と「マット」
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
遺
常用漢字
小6
部首:⾡
15画
孽
漢検1級
部首:⼦
19画
“遺”で始まる語句
遺
遺憾
遺骸
遺書
遺物
遺言
遺恨
遺品
遺跡
遺漏