“道条”の読み方と例文
読み方割合
みちすじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてその自然さや自由さや単純さは、美になくてならないその一物を育てるのに、いい道条みちすじとなっているのである。
北九州の窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
それをそのわかい貴婦人てった高島田のが、片手に控えてすがっています……もう笠は外して脊へ掛けて……しぼりあかいのがね、松明たいまつが揺れる度に、雪に薄紫にさっえながら、螺旋らせん道条みちすじにこううねると
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あるいは頂きに登りゆく二つの山路にもたとえ得よう。泉も頂きも一つであるにはちがいない。だがその道条みちすじにおいては二つである。私たちは「工藝の道」をただちに「美術の道」と云うことはできぬ。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)