道元どうげん)” の例文
キリストもシャカも老子ろうし孔子こうし空海くうかい日蓮にちれん道元どうげん親鸞しんらんもガンジイも歩いた。ダヴィンチも杜甫とほ芭蕉ばしょうも歩いた。科学者たちや医者たちも皆よく歩いています。
歩くこと (新字新仮名) / 三好十郎(著)
両方の村と水争いの絶え間がなかったそうだ、死人もずいぶん出たらしい、そこへ道元どうげん禅師が来て、数珠をひとみしたら、それだけで水が噴きだしたということだ
おごそかな渇き (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「鳥飛んで鳥に似たり、という詩が道元どうげんにあるが、君の話も道元に似てますね。」
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)
浮華軽佻ふかけいちょうな時代のあとには、人はおのずから静思せいしを求めて、遠い弘法こうぼうをしたい、親鸞しんらんをおもい、道元どうげんのあとをさがすのだ——飢饉ききんとなれば、無名な篤農家の業績をあらためて見直したり
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其の元祖藤四郎とうしろうという人がヘーシを発明致したは貞応ていおうの二年、開山道元どうげんに従い、唐土へ渡って覚えて来て焼き始めたのでございましょうが、これが古瀬戸こせとと申すもので、安貞あんてい元年に帰朝致し
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
道元どうげんは自己をならうことは自己をわするるなり、自己をわするるというは、万法に証せらるるなりという。我々は抽象的意識的自己を否定した所、身心一如なる所に、真の自己を把握するのである。
デカルト哲学について (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
老荘や道教や禅や真言、それから道元どうげん日蓮にちれん親鸞しんらんなどのメトーデ、それから茶道の歴史上にあらわれている巨大な師匠たちの様式など、その、代表的なものでありましょう。
抵抗のよりどころ (新字新仮名) / 三好十郎(著)