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這箇
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こつち
ふりがな文庫
“
這箇
(
こつち
)” の例文
這箇
(
こつち
)
は気が気ぢやないところへ、もう
悪漆膠
(
わるしつこ
)
くて
耐
(
たま
)
らないから、病気だと
謂
(
い
)
つて内へ
遁
(
に
)
げて来りや、
直
(
すぐ
)
に
追懸
(
おつか
)
けて来て、
附絡
(
つきまと
)
つてゐるんでせう。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私だつて
金属
(
かね
)
で出来た機械ぢやなし、さうさう
駆使
(
こきつか
)
はれてお為にばかり成つてゐちや、
這箇
(
こつち
)
の身が立ちはしない。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私は全で
生捕
(
いけどり
)
に成つたやうなもので、出るには出られず、
這箇
(
こつち
)
の事が有るから、さうしてゐる
空
(
そら
)
は無し、あんな気の
揉
(
も
)
めた事は有りはしない——
本当
(
ほんと
)
にどうせうかと思つた。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“這箇”の意味
《代名詞》
指示詞「これ」、「この」の宋代以降の表現に影響を受けた漢語表現。禅宗系の文書によく用いられる。
(出典:Wiktionary)
這
漢検準1級
部首:⾡
11画
箇
常用漢字
中学
部首:⽵
14画
“這”で始まる語句
這入
這
這々
這般
這奴
這出
這上
這麽
這込
這個