“退(ひけ)” の例文
其の内にお退(ひけ)の時計が鳴りますと、直ぐ印形の紐を引きますから、捺しかけても後(あと)は次のお月番へ廻さなければなりませぬ。それが為に命の助かった例(ためし)もございます。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼は午後四時の退(ひけ)に、貧民窟にも帰らずに、田舎へ散歩に出かけた。そこで彼は二本足の動物と、煤煙と、貧民窟を離れて、少しの間でも自然と接触を保(も)ちたいと思った。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)