追馳おいか)” の例文
直ぐその後を追馳おいかけて行けば、屹度きっとどんな男か正体位は見届ける事も出来たで御座居ましょうが、何分不意の事で手前共も周章あわてておりましたし
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
なんといふおもむきのある招待アンヴィタションの言葉だらう。そして決闘以外にこの言葉を生かして使ふみちは無い。フランスに於ては言葉が先に生れて事実はあとを追馳おいかけることが往々ある。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
今度は阿Qを見ても逃げ込まないで、かえって阿Qのあとを追馳おいかけて、袖を引止めた。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
源は周章あわてて、追馳おいかけて、草の上を引摺ひきずって行く長い手綱に取縋とりすがりました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)