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追従
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ついしよう
ふりがな文庫
“
追従
(
ついしよう
)” の例文
旧字:
追從
ある時、出入の男が長次郎氏が五銭銅貨のやうに青い顔で
鬱
(
ふさ
)
ぎ込んでゐるのを見て、気晴しに
妾
(
めかけ
)
でも置いたら
何
(
ど
)
うかとお
追従
(
ついしよう
)
を言つてみた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ふさ付き帽子
面
(
おも
)
もちゆたかに洋服かるがると花々しきを、坊ちやん坊ちやんとてこの子の
追従
(
ついしよう
)
するもをかし、多くの中に
龍華寺
(
りうげじ
)
の
信如
(
しんによ
)
とて、
千筋
(
ちすぢ
)
となづる黒髪も今いく
歳
(
とせ
)
のさかりにか
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
原敬氏がこの
自惚
(
うぬぼれ
)
を、どんな
塩梅
(
あんばい
)
に取扱ふかは
見物
(
みもの
)
である。これを巧く利用したものに徳川家康がゐる。ある時何かの席で、福島正則が家康にお
追従
(
ついしよう
)
を言つた事があつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
其方大切なればこそお師匠様と
追従
(
ついしよう
)
もしたれ、
益
(
えき
)
も無き他人を珍重には非らず、
年来
(
としごろ
)
美事に育だて上げて、人にも褒められ我れも誇りし物を、口惜しき
濡
(
ぬ
)
れ
衣
(
ぎぬ
)
きせられしは
彼
(
か
)
の人ゆゑなり
雪の日
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「先生
昨日
(
きのふ
)
は色々どうも有り難う御座いやした。」と白い歯を見せて
追従
(
ついしよう
)
笑ひをした。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“追従”の意味
《名詞》
追 従(ついじゅう、ついしょう)
(ついじゅう)人のあとについて従うこと。
(語義1より転じて;ついしょう)人の機嫌をとり、こびへつらうような発言・行動をすること。
(出典:Wiktionary)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
従
常用漢字
小6
部首:⼻
10画
“追従”で始まる語句
追従笑
追従口
追従術
追従負