迷惑千万めいわくせんばん)” の例文
迷惑千万めいわくせんばんなる話なれど是非もなく、囲炉裡いろりの側にて煙草タバコを吸いてありしに、死人は老女にて奥の方に寝させたるが、ふと見ればとこの上にむくむくと起き直る。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
所詮しょせんおとこおんなもなく、おせんにっては迷惑千万めいわくせんばんちがいなかろうが、遠慮会釈えんりょえしゃくはからりとてたあつかましさからつるんだいぬくよりも、一そうきおって、どっとばかりにせた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)