“辟(さ)” の例文
これ無頼の小人。その衣冠も必ず盗み来たるもの。古廟に群がり睡るは、夜労して昼疲る。西瓜を劈(つんざ)くはもって蠅を辟(さ)くるなりと
しかるに〈古はすなわち鶏を磔す、今はすなわち殺さず、また、正月一日、鶏鳴きて起き、まず庭前において爆竹し、以て山臊(さんそう)悪鬼を辟(さ)く云々。
而るを誰と以(とも)にか之を易(か)えん。且つ而(なんじ)その人を辟(さ)くるの士に従わんより、豈に世を辟(さ)くるの士に従うに若かんやと。耰(ゆう)して輟(や)まず。子路行きて以て告ぐ。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
して見ると禀賦と訓練で他の怖ろしがる物を怖れぬ馬もあるのだ。『虎鈐経(こけんけい)』巻十に、猴(さる)を馬坊内に養えば患を辟(さ)け疥(かい)を去るとありて、和漢インド皆厩に猴を置く。
和深村辺では今に猴の手を牛小屋に埋めて牛疫を辟(さ)く。『記』にまたいわく、猴王作ったてふマントラ・シャストラ(神呪論)を講ずれば力強くて神のごとくなるという。
土中と空中に棲む悪鬼シンナを辟(さ)くと(一八五〇年シンガポール発行『印度群島および東亜雑誌』四巻八号四一五頁、ロー氏説)、支那では蒼頡(そうけつ)が鳥の足跡を見て文字を創(はじ)めたというに