辞柄じへい)” の例文
そんなに安っぽくしりを持ち上げたくないと云うこと、結局は申込みに応じたいのだが、今日のところは辞柄じへいを構えて二三日でも先へ延ばしたいと云うこと
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
何とかかとか辞柄じへいを設けて、一度だつて一緒にお湯には入らなかつたさうです。
恋妻であり敵であった (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
入京会葬をとどむるの事、遺詔にづと云うといえども、諸王、せめ讒臣ざんしんたくして、しこうして其の奸悪かんあくのぞかんと云い、こう孝陵こうりょうに進めて、而して吾が誠実を致さんと云うに至っては、けだ辞柄じへい無きにあらず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)