踏占ふみし)” の例文
ひだりたもとがびり/\とさけてちぎれてとれたはづみをくつて、踏占ふみしめたあしがちやうど雨上あまあがりだつたから、たまりはしない、いしうへすべつて、ずる/\とかはちた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
左のたもとがびりびりと裂けてちぎれて取れた、はずみをくって、踏占ふみしめた足がちょうど雨上りだったから、たまりはしない。石の上へすべって、ずるずると川へ落ちた。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)