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跪
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かしこ
ふりがな文庫
“
跪
(
かしこ
)” の例文
飯綱権現
(
いいづなごんげん
)
の社前へ一気に上って来ると、社の前に例の箱入りの名刀を供えて、二人とも
跪
(
かしこ
)
まって
柏手
(
かしわで
)
を打ち、
恭
(
うやうや
)
しく敬礼しました。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この男は片足が悪いから、
跪
(
かしこ
)
まろうとしてもうまい具合には跪まれないから、
胡坐
(
あぐら
)
と跪まるのを折衷したような非常に窮屈な坐り方です。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
人に
狎
(
な
)
れることの少ないムク犬が、招かれた慢心和尚の
面
(
かお
)
をじっと見つめながら、尾を振ってそこへキチンと
跪
(
かしこ
)
まったのは、物の不思議です。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
雨が降っているから、障子を立て通しにしてあったのをあけて入ると、帳場のわきに金蔵が
苦
(
にが
)
り切って坐っている、その傍には番頭がピリピリして
跪
(
かしこ
)
まっている。
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
子供はそこへ
跪
(
かしこ
)
まってお角の
面
(
かお
)
を見上げました。その時、見ればその眼が白眼がちで、ちらりとした、やや鋭いと言ってよいほどの光を持っているのを認められます。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
仲居の万のが
跪
(
かしこ
)
まると、一座の眼は庭先から導かれて来るお玉の方へと一度に向いてしまいます。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ちょこなんと
跪
(
かしこ
)
まり、おもむろに琵琶を取り上げてキリキリと
転手
(
てんじゅ
)
を捲き上げると、その傍らに介抱気取りで両手を膝に置いて、端然と正坐しているのが清澄の茂太郎です。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
金助は、全く怖る怖る二階の間へ通り、キチンと
跪
(
かしこ
)
まって、恐れ入った形をしていると、いつもの通りお
高祖頭巾
(
こそずきん
)
をすっぽりとかぶったお銀様は、
行燈
(
あんどん
)
の光に
面
(
おもて
)
をそむけて
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
土下座をきって
跪
(
かしこ
)
まった一同が、異口同音に呼ばわったかと思うと、そのまま突立ち上り、
踵
(
きびす
)
を返して、さっさともと来し門外へ取って返すものですから、ここでも、がんりきの百が
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お角がなるほどと心得て、そこへちょこなんと
跪
(
かしこ
)
まった子供の
背後
(
うしろ
)
へ廻って見るとなるほど、その小さな両手を後ろに合せて、麻の細い縄で
幾重
(
いくえ
)
にもキリキリと縛り上げてありました。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
能登守の後ろには小姓が附いていないで、若党の一学が
跪
(
かしこ
)
まっていました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
年寄の方の巡礼は社の前へ進んで笠の紐を解いて
跪
(
かしこ
)
まると
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お君が歌をうたう傍へ、ムク犬が来て
跪
(
かしこ
)
まる。
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そこへへたへたと
跪
(
かしこ
)
まる犬殺しどもに
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
言わでもの
空口
(
からくち
)
を言って
跪
(
かしこ
)
まり
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
主人の前に
跪
(
かしこ
)
まると
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
跪
漢検1級
部首:⾜
13画
“跪”を含む語句
跪坐
跪座
拝跪
跪拝
跪居
跪踞
長跪
人々跪
左右前後跪起
拝跪問撏
拝跪礼
盥嗽跪拝
跪下
跪坐低頭
跪座立礼
蹲跪