足探あしさぐ)” の例文
「ちつとおめえ退しやつてくんねえか」といひながら人々ひと/″\あひだ足探あしさぐりにあるいて巫女くちよせばあさんのまへいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
泉水の上から、病室の方へ抜ける渡殿わたどのの薄暗がりを、ホノボノと足探あしさぐりにして、第一の横廊下を左に折れ曲ったが、やがて、その行き詰まりに在る特等病室の前に来た。
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)