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赤煉瓦
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あかれんぐわ
ふりがな文庫
“
赤煉瓦
(
あかれんぐわ
)” の例文
赤煉瓦
(
あかれんぐわ
)
の王城のあたりでは、若い安南の女学生が、だんだらの靴下をはいて、フットボールをしてゐるのなぞ、ゆき子には珍しい眺めだつた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
第一の衛門を入つて
鎮守府
(
ちんじゆふ
)
の内を通つて、大きな
赤煉瓦
(
あかれんぐわ
)
の倉庫の前や山のやうに積んである貯炭場の横やをぬけたり、ボート納庫のある海岸へ出たり
ある職工の手記
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
鉄門は
既
(
すで
)
に固く
鎖
(
とざ
)
されたり、
只
(
た
)
だ
赤煉瓦
(
あかれんぐわ
)
の
塀
(
へい
)
に、高く掲げられたる
大巾
(
おほはば
)
の白布に、
墨痕
(
ぼくこん
)
鮮明なる「社会主義大演説会」の数文字のみ、燈台の如く仰がれぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
僕に中世紀を思ひ出させるのは
厳
(
いか
)
めしい
赤煉瓦
(
あかれんぐわ
)
の監獄である。若し
看守
(
かんしゆ
)
さへゐなければ、馬に乗つたジアン・ダアクの飛び出すのに
遇
(
あ
)
つても驚かないかも知れない。
都会で
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
赤煉瓦
(
あかれんぐわ
)
遠くつづける
高塀
(
たかべい
)
の
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「冗談ぢやねえぜ。あてられてたまるものか。」と、嘉吉は
空嘯吹
(
そらうそぶ
)
いて云ふ。軈て石垣の岸へ着くと小舟は元のやうに
繋
(
つな
)
いで置いて、二人は
赤煉瓦
(
あかれんぐわ
)
の倉庫の方へ急いだ。此の時かゝれのブウが鳴つた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
煉
漢検準1級
部首:⽕
13画
瓦
常用漢字
中学
部首:⽡
5画
“赤煉瓦”で始まる語句
赤煉瓦塀