“あかれんぐわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
赤煉瓦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕に中世紀を思ひ出させるのはいかめしい赤煉瓦あかれんぐわの監獄である。若し看守かんしゆさへゐなければ、馬に乗つたジアン・ダアクの飛び出すのにつても驚かないかも知れない。
都会で (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
赤煉瓦あかれんぐわ遠くつづける高塀たかべい
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「冗談ぢやねえぜ。あてられてたまるものか。」と、嘉吉は空嘯吹そらうそぶいて云ふ。軈て石垣の岸へ着くと小舟は元のやうにつないで置いて、二人は赤煉瓦あかれんぐわの倉庫の方へ急いだ。此の時かゝれのブウが鳴つた。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)