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赤毛布
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あかゲット
ふりがな文庫
“
赤毛布
(
あかゲット
)” の例文
赤毛布
(
あかゲット
)
が
上花客
(
じょうとくい
)
でなくなった。現代式とか文化的とかいう言葉を理解する新東京人……半田舎者を相手にしていることがわかるであろう。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
宝沢のところの射的屋の
親父
(
おやじ
)
が露店の間にテーブルを据え、
赤毛布
(
あかゲット
)
を敷いた小高い壇に四角な箱を載せ、自分はその脇で大声に口上を述べていた。
暴風雨に終わった一日
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
平吉の体はお師匠さんのあたまの上から、
海苔巻
(
のりまき
)
や、うで玉子の出ている胴の間の
赤毛布
(
あかゲット
)
の上へ転げ落ちた。
ひょっとこ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
赤毛布
(
あかゲット
)
にて作りたる
半纏
(
はんてん
)
を着て、赤き
頭巾
(
ずきん
)
を
被
(
かぶ
)
り、酔えば、町の中を
躍
(
おど
)
りて帰るに巡査もとがめず。いよいよ老衰して後、
旧里
(
きゅうり
)
に帰りあわれなる
暮
(
くら
)
しをなせり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
彼方
(
あっち
)
の人は
赤毛布
(
あかゲット
)
を着て風呂敷包を担いで
田舎漢
(
いなかもの
)
丸出しですから、奥さんとか奥ん坊とかいって馬鹿にされます。車屋が
煩
(
うるさ
)
く勧めた末、『何だ、この奥ん坊め』と言ったのです。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
弁護士の看板を掲げた家のやけに多いのに眼をみはり、毎日うろうろ
赤毛布
(
あかゲット
)
の田舎者よろしくの体で歩きまわっていたのも、無理がなかった、とまあ、
往時
(
おうじ
)
の自分をいたわって置きたい。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
ただ変らないのは、つんと口をとがらしながら、とぼけた顔を胴の間の
赤毛布
(
あかゲット
)
の上に仰向けて、静に平吉の顔を見上げている、さっきのひょっとこの面ばかりである。
ひょっとこ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その中に観音様だけは、昔の通り純江戸ッ子と純
赤毛布
(
あかゲット
)
だけを相手にして御座るわけになる。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
布
常用漢字
小5
部首:⼱
5画
“赤毛布”で始まる語句
赤毛布奴
赤毛布式