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讎
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かたき
ふりがな文庫
“
讎
(
かたき
)” の例文
隠してはいかぬ、
讎
(
かたき
)
を取って貰いたければ
私
(
わし
)
に話しなさい、又趣意に
依
(
よ
)
って話をつけてお前の顔の立つ様にもしよう、そうじゃないか
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
梅子は何とかして、話を其所へ持って行こうとした。代助には、それが明らかに見えた。だから、
猶
(
なお
)
空とぼけて
讎
(
かたき
)
を取った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私の家でも三年ほどの間は、タケニ草を目の
讎
(
かたき
)
にした。蹴飛ばすほどまで大きくは決してさせなかった。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
幾日かのあとで、彼は遂に
錢府
(
せんふ
)
の照壁(
衝立
(
ついたて
)
の壁)の前で小Dにめぐり逢った。「
讎
(
かたき
)
の出会いは格別ハッキリ見える」もので、彼はずかずか小Dの前に
行
(
ゆ
)
くと小Dも立止った。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
このついでに言う、蛇を身の
讎
(
かたき
)
とする蛙の中にも、
飛蛙
(
フライイング・フログ
)
というのがある。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
武は心を痛めながらそこを出て、急いでたくさんの金を
邑宰
(
むらやくにん
)
に送り、また百金を七郎の
讎
(
かたき
)
の家へ送ったので、一ヵ月あまりで事がすんで七郎は
釈
(
ゆる
)
されて帰って来た。母親は悲痛な顔をしていった。
田七郎
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
友「へー/\旦那で、有難い/\能く来て下さいました、旦那様
口惜
(
くやしゅ
)
うございます、
何
(
ど
)
うか
讎
(
かたき
)
を討って下さい、私は半分死んで居ります」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
文治郎の手にこれが這入るのは蟠龍軒の天運の尽きで、これが友之助の手に這入って、遂に小野庄左衞門の
讎
(
かたき
)
が分るというお話、
鳥渡
(
ちょっと
)
一吹
(
いっぷく
)
致しまして申し上げます。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
讎
漢検1級
部首:⾔
23画
“讎”を含む語句
復讎
恩讎
讎敵
顔讎由
仇讎
寇讎
復讎心
怨首讎
深讎
深讎綿々
讎打